他資格で土台固め

社会保険労務士

社労士の学習内容とかぶる資格がいくつか存在します。それを受けようか迷う人もいるかと思います。私は以下のように受けてみました。

2016年3月 勉強開始

2016年8月 社労士(1年目)×

2016年10月 年金アドバイザー3級○

2017年8月 社労士(2年目)○

2017年9月 FP3級○

2017年12月 第1種衛生管理者○

【年金アドバイザー3級】

社労士受験後に受ける人が多いと聞いて、 自分も受けてみました。これは受験して本当に良かったです。社会保険科目で自信がつきました。社労士試験と違って問題も非常に素直で、過去問を2周回せば十分合格圏(6割合格)に入ります。内容もほとんどが社労士でやってますが、いくつか実践的な内容が含まれますので、独学では気づかない観点が学べます。自分は社労士受験後1か月くらいの期間を、この勉強にあてて満点を狙いました(実際は96点)。ただし、注意点としては、 10月以外は受けてはいけません。3月と6月にもありますが、 いくら範囲が重なるとはいえ、本命は8月の社労士試験なので、年明けからは本格的にやらなければいけませんので、10月以外の受験は考えられません。10月に3級に合格して気分を良くしたので、そのまま3月の2級を受けようと思いましたが、やはり計画的に厳しいものがありましたのでやめました。

ちなみに、2級は3級の択一内容を記述でやるイメージですが、実務的な細かな計算などが多く、社労士試験への効果はあまりありませんので、合格して仕事するときに、どうしても「肩書」が必要な場合に受けるくらいしか用途がありません。ついでに言うと、「社労士」の肩書で信用されない人は、「年金アドバイザー2級」の肩書を書いたところで、信用度があがるとはとても思えません。「1級じゃないのね」と逆効果にもなりかねませんので、思い切ってあきらめましょう(所詮、銀行業務検定ですから)。ちなみに、社労士受験の勉強をしている人が3級受けるなら このテキスト1冊で十分です。

【第1種衛生管理者】

これも社労士受験者にはおススメの資格です。会社で必要とされて無理やり受験に行かされるパターンもあるようです。内容は労基・安衛ともろかぶりです。労基は100%復習で、安衛は社労士以上の内容です。逆に、安衛で社労士の過去問でテキストにない内容が出る場合、ほとんどがこの資格のテキストに載ってます。連携資格としての位置づけなんでしょうね。試験は年中いつでもやってますので、スケジュール的に余裕のある時期に受けることをおすすめします。(ただし受験会場が笑えるほど遠いので注意)社労士受験生であれば、 2種は1~2週間程度の準備でいけそうですが、1種だと1か月くらいは見ておいた方が安全です。自分は2年目の合格後に受験となりました。試験内容を見て、「これを先に受けておけば・・・」と思いました。ただ、安衛は捨て科目でもあるので、そこまで時間をかける必要はありません。よって、 受験はしないがテキストで一通り勉強してから、過去問を2年分くらい解いてみてはどうでしょうか。そもそも択一での安衛3問の位置づけはそんな程度です。

【FP3級】

こちらは簿記3級と同様で、 いわゆる楽勝資格です。2週間あれば合格できます。社労士試験とは6分の1ほど内容がかぶります。そのかぶる部分はほぼノー勉で大丈夫です。将来こちらの方向で仕事をしたい人は、社労士試験の勉強の合間のアクセントとして利用する分には、良い気分転換になります。○×式、もしくは3択なので超簡単で、問題にもひねりがありません。社労士択一の悪問でメンタルをやられている場合、こういった素直な問題をやるとかなり癒されます。ただし、社労士あきらめてFP上級を目指したくなるので、気持ちがブレそうな人は受けない方が良いかも知れません。勉強内容てきには社労士試験の土台としては弱いので、上記2つの資格に比べて、おススメ度は格段に低いです。また、理解していなくても正解できてしまう屈辱を味わうこともできます。FP3級の参考書はその後も勉強も見越して、 TACでどうでしょうか。内容的にはそのままFP2級も合格できるのではないかと思います。簡単な3級だからと言って馬鹿にせず、土台を作る意味でもしっかり学習しておくことで、2級・1級と受かりやすくなります(自分は受けてませんが・・・)。

ということで、 これらをまとめると、年金アドバイザー3級、第1種衛生管理者は、計画的に無理がなければ受験してみてはどうでしょうか。社会人で久しぶりに勉強する方で、合格まで2年くらいの猶予があるならば、以下の「1年半合格プラン」をアレンジして、各種資格を組み合わせて、土台作りをしながら社労士合格ロードをイメージしてみてはどうでしょうか。

【1年半合格プラン(4月開始)】

4月~5月FP3級(勉強週間をつけるのが最大の目的)

6月~7月第1種衛生管理者(社労士の労基・安衛を先に勉強)

8月~10月年金アドバイザー3級(社労士の健保・厚年・国年・社一を先に勉強)

11月~8月社労士

自分は3月中旬から初めて、 何としてもその年の8月に合格したかったので、かなり無理な勉強をしてきましたが、1年半猶予があるならば、 上記プランでやりたかったと考えてます。(結果的に1年半かかってしまってますが・・・)これで進めると、 労災・雇保・徴収・労一が単元としては手つかずになります。その中で労災は社会保険3科目(健保・厚年・国年)が固まってから学習した方が、健保・厚年との比較で考えられるので効果は高いです。労一も労基の延長で学習できるのでストレスなく取り掛かれます。あとは雇保と徴収になりますが、 これは別途集中してやるのみです。この科目でどうしても土台作りをしたいならば、ハローワークへ「社会見学」をしてみてはどうでしょうか。パンフをかき集めてくるだけでもイメージしやすくなります。

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