令和3年の司法試験合格者分析をしてみた

他資格

先日合格発表があった司法試験の合格者について分析してみました。

司法試験合格者分析

まずは全体の合格率は41.4%でした。論文の採点は短答合格者のみなので、それを分母にすると52.9%。短答合格者分母の合格率はオレンジ色の列です。

次に法科大学院ルートと予備試験ルートに分けて数値を見ていくのですが、どうしても予備試験ルートの90.8%に目がいってしまいます。そして話題になるのが法科大学院ルート34.3%という低さです。

そこで、予備試験ルートを3つに分けてみました。
短答は全員合格してますが、最終合格率にはだいぶ違いがあります。社会人だと74.7%まで落ちますので、3/4が合格ということになります。そして、ここの「大学院・大学生」というのが、いわゆる優秀な学生ということになります。この優秀な学生というのは、本来は法科大学院ルートに加えて考えるべきだと思います。それで算出した法科大学院ルートの本来の合格率というのが51.5%ということになります。また、その優秀な学生を抜いたら予備試験ルートは77.7%になります。

どちらにせよ、予備試験ルートの方が合格率が高いことになりますので、法科大学院の質の問題は残ります。データが取れないのでわかりませんが、予備試験合格者を1人も出せずに30%以上の合格率が出せない法科大学院を除くと、この51.5%というのはどこまで上がるのか算出してみたいです。そうすると、法科大学院ルートの本来の合格率は、51.5%からは70%くらいには跳ね上がるのではないでしょうか。そこまで来れば、予備試験ルートとのバランスも取れるのかも知れません。

こう考えると、合格率の高い法科大学院を選択すれば、予備試験ルートに拘らなくても良いかと思えてきます。すると、あとはお金の問題ですね…

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